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婦人科のホームページKPIの見方|予約数だけに頼らない指標の選び方

婦人科のホームページKPIの見方|予約数だけに頼らない指標の選び方
最終更新 2026.10.24 ・ 公開 2026.10.14

このコラムは、マイセレが医療機関の集患を支援してきた実績から得た独自の知見をもとに、編集部が書いています(編集方針)。公的な統計や資料の数字は、出典を明記しています。

アクセス解析の画面を開いても、数字がたくさん並んでいて、どれを見ればよいのか分からない。制作会社から毎月レポートが届くものの、院長に説明できるほど理解できていない。予約数は何とか把握しているけれど、増えた理由も減った理由も説明できない。ホームページの数字に、そんな戸惑いを感じている院長・事務長は少なくありません。

結論から言うと、婦人科クリニックのホームページは、「見つかる、見に来る、押す、予約する」という予約までの4つの段に分けて、数字を5つだけ決めて見れば十分です。予約数だけを見ていると、どの段で患者さんが止まっているのかが分かりません。この記事では、Googleの公式ヘルプで定義を確認した指標を、予約までの流れに沿って整理しました。

30秒でわかる要約

ホームページの数字は、予約までの4つの段に分けて5つの指標を決め、毎月同じ条件で見ると、改善すべき場所が分かります。

  • 見る数字は「検索の表示とクリック」「Googleマップの反応」「サイトへの訪問」「予約につながる行動」「予約数と初診数」の5つ
  • 予約ボタンや電話のクリックは、GA4のキーイベントとして設定すると見られる
  • 公的な目標値はないので、自院の数字を3か月ためて基準にする
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※GA4とは、Googleが提供する、サイトを見た人の数や動きを調べるアクセス解析ツールです。

※キーイベントとは、Googleアナリティクスで、予約など大事な行動として数える設定です。

婦人科のホームページKPIを予約数だけで見てはいけない理由

予約数は大切な数字ですが、結果の数字でもあります。結果だけを見ていても、なぜ増えたのか、どこを直せばよいのかは分かりません。ここでは、予約までの流れを分けて考える意味を整理します。

ホームページの数字を予約までの4つの段で見る図。見つかる、見に来る、押す、予約するの4段

予約までの流れは4つの段に分けられる

患者さんは、検索で院を見つけ、ホームページを見に来て、予約ボタンや電話を押し、予約を完了します。この流れを「見つかる」「見に来る」「押す」「予約する」の4つの段に分けると、数字が落ちている場所が見えてきます。たとえば、検索で表示されているのにクリックされないなら、検索結果での見せ方に課題があります。

サイトに来ているのに予約ボタンが押されないなら、ページ内の導線に課題がある、という具合です。CMSの選び方と比較の視点については、婦人科のCMS比較も参考になります。

院内でよくある場面

たとえば、今月は初診の予約が減ったと感じた事務長が、制作会社にアクセス数を聞いたところ、先月と同じくらいだと言われた。ホームページには人が来ているのに、予約が減っている。この場合、アクセス数を見ていても原因は分かりません。予約ボタンのクリックなど、次の段の数字を見る必要があります。

「予約して受診する」行動は公的な調査にも表れている

厚生労働省の令和5年受療行動調査(確定数)では、一般病院の外来患者のうち、予約をして受診した人は79.4%でした。ただし、この調査の対象は病院を利用する患者さんで、診療所や婦人科だけを対象にしたものではありません。婦人科クリニックでの割合は分かりませんが、予約を前提に受診先を選ぶ行動が広がっていることがうかがえます。自院の予約の状況は、自院の数字で確かめる必要があります。

婦人科のホームページKPIで見るべき5つの指標

ここでは、予約までの4つの段に対応する5つの指標を紹介します。どれも、無料のツールか院内の記録で確認できます。次の5つです。

検索結果での表示とクリック

Googleの無料ツール「Search Console」では、自院のサイトが検索結果に表示された回数と、クリックされた回数を確認できます。公式ヘルプでは、表示回数は検索結果などにリンクが表示された回数、クリックはGoogleの外へ移動したクリック、CTRはクリック数を表示回数で割った割合、平均掲載順位は各リンクの最高順位の平均と説明されています。表示は多いのにクリックが少ない場合は、タイトルや説明文の見直しが次の一手です。

Googleマップでの反応

Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」では、通話ボタンのクリック数、ルート検索をしたユーザー数、ウェブサイトのリンクのクリック数、プロフィールを閲覧したユーザー数を確認できます。地図検索からの反応はホームページの数字には表れないので、別に確認します。設定の整え方は、婦人科のMEO対策の始め方で解説しています。

※Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップや検索結果に出る、院の紹介欄です。

サイトへの訪問

Googleアナリティクス(GA4)では、サイトに訪れた人数や、どのページがよく見られているかを確認できます。婦人科では、診療メニューのページや、初診の流れを説明するページがよく見られているかどうかが目安になります。ただし、訪問数は予約の手前の数字なので、増えただけで安心せず、次の「予約につながる行動」とあわせて見ます。

予約につながる行動

GA4には、ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定する「キーイベント」があります。公式ヘルプによると、収集したイベントはどれでもキーイベントにでき、アクションを測定するイベントを作成または特定して、そのイベントにキーイベントとしてマークを付ける流れです。

予約ボタン、電話ボタン、LINE登録ボタンなどのクリックをキーイベントにしておくと、予約の手前の行動を数えられます。設定は制作会社などに依頼するのが現実的です。

予約数と初診数

最後は、院内で集計する数字です。予約システムの件数と、電話で受けた予約の件数、そのうち初診の件数を分けて記録します。電話予約が多い院では、ここが一番数えにくい数字です。受付で「何を見てご予約いただきましたか」と一言聞いて、記録に残す方法もあります。

指標無料で確認できるか設定の手間数字がそろうまで
検索の表示とクリック◎Search Consoleで確認○登録と確認が必要○登録後に集計
Googleマップの反応◎ビジネスプロフィールで確認◎オーナー確認のみ◎画面ですぐ確認
サイトへの訪問◎GA4で確認○計測タグ(アクセスや予約の数を数えるためにサイトへ入れる短いコード)の設置が必要○設置後に集計
予約につながる行動◎GA4で確認△キーイベントの設定が必要○設定後に集計
予約数と初診数○院内の記録△記録の仕組みが必要△手作業の集計が多い
◎良い ○ふつう △負担が大きい
※記号は、取り組みやすさを編集部が整理したものです。ツールの画面や仕様は変わることがあります。

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婦人科のホームページKPIを見るときの注意点

指標を決めたら、見方にもコツがあります。誤った比べ方をすると、手を打つ場所を間違えてしまうからです。婦人科クリニックで注意したい点を2つ挙げます。

比べるときは同じ条件で

数字は、前月と今月、昨年の同じ月と今年の同じ月というように、同じ条件で比べます。診療日が少ない月や、連休のある月は、そもそも予約の数が変わります。まずは3か月分の数字をためて、自院の基準を作りましょう。目標値は、その基準を少し上回る数字から始めるのが現実的です。公的な目標値や平均値は、今回確認した資料には見当たりませんでした。

数字をサイトに載せるときは根拠を示す

ホームページの数字は、院内で見るものですが、「患者さんの満足度99%」のように、サイトに載せたくなることもあります。厚生労働省のQ&Aは、満足度のような数字について、求められれば裏付けとなる合理的な根拠を示し、客観的に実証できる必要があるとしています。

また、調査結果を引用する場合は、出典、調査の実施主体、調査の範囲、実施時期などを併記する必要があります。詳しくは、婦人科の広告規制の記事をご覧ください。

実践ポイント

院内で実践するなら、毎月第1営業日に、Search Consoleの表示とクリック、ビジネスプロフィールの通話数、予約ボタンのクリック、予約数と初診数の4つを、1枚の表に書き写します。15分でできる範囲から始めると、続きます。

婦人科のホームページKPIから次の一手を決める

数字は、見るだけでは成果につながりません。どの段で止まっているかを見つけ、その段に合う手を打つことで、はじめて予約が増えます。ここでは、段ごとの次の一手の考え方を示します。

止まっている段に合わせて手を打つ

表示が少なければ、婦人科の集客方法7選にあるように、検索で見つかる施策を増やします。表示は多いがクリックが少なければ、タイトルと説明文を直します。訪問は多いが予約ボタンが押されないなら、診療内容のページごとに予約への入口を置きます。ボタンは押されているのに予約が少ないなら、予約ページの項目の多さや、予約方法の分かりにくさを見直します。

広告を使う場合は費用の数字も加える

リスティング広告を使っている院では、広告費、クリック数、予約数の3つを加えます。広告の考え方は、婦人科のリスティング広告で整理しています。

数字を見たあとの改善の優先順位に迷う場合は、45分で自院サイトの勝ち筋を3つに絞る無料診断を使う方法もあります。

今週やること
  • Search Consoleとビジネスプロフィールに、院長・事務長のアカウントでログインできるか確認する
  • 予約ボタン・電話・LINEのクリックを数えられているか、制作会社に確認する
  • 先月の予約数と初診数を、電話予約も含めて書き出す
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※リスティング広告とは、検索した人の画面に出て、クリックされると費用がかかる広告です。

婦人科のホームページKPIでよくある質問

ホームページの数字について、院長・事務長からよくいただく4つの質問にお答えします。

サーチコンソールとGA4はどちらを見ればよいですか?

役割が違うので、両方を見るのがおすすめです。Search Consoleは、Googleの検索結果で自院のサイトがどう表示され、どれだけクリックされたかを確認するツールです。GA4は、サイトに来た人がサイト内でどう動いたか、予約ボタンなどのキーイベントがどれだけ起きたかを確認するツールです。

見つかる段はSearch Console、見に来る段と押す段はGA4と覚えておくと整理しやすくなります。クリニックのサイトで使われるPHPの確認方法については、婦人科のPHP問題とはも参考になります。

電話予約が中心でネットの数字では予約を数えられません。どうすればよいですか?

予約そのものはネットの数字に表れませんが、電話ボタンのクリックや、ビジネスプロフィールの通話数は確認できます。あわせて、受付で来院のきっかけを一言聞いて記録すると、どの経路が効いているかが分かります。初診の患者さんだけでも構いません。

目標の数字はどのくらいに設定すればよいですか?

公的な目標値や業界の平均値は、今回確認した資料には見当たりませんでした。まずは3か月分の数字をためて、自院の基準を作り、それを少し上回る数字を目標にするのが現実的です。他院の数字や、広告会社が示す平均値は、算出の条件が分からないので、鵜呑みにしないでください。

毎月の確認にはどのくらいの時間がかかりますか?

見る数字を5つに絞り、表に書き写す形にすれば、慣れれば15分ほどです。時間をかけるべきなのは、数字の確認よりも、止まっている段に対して何をするかを決める作業です。

婦人科のホームページKPIのまとめ

ホームページの数字は、多ければよいのではなく、予約までのどこで患者さんが止まっているのかを教えてくれるものです。見つかる、見に来る、押す、予約するの4つの段で、5つの数字を毎月同じ条件で見る。それだけで、改善の優先順位が決めやすくなります。

この記事の要点
  • 予約数だけでなく、予約までの4つの段の数字を見る
  • Search Console、ビジネスプロフィール、GA4、院内の記録の4か所から数字を集める
  • 目標値は、自院の3か月分の基準から決める
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参考文献・出典

本記事で参照した公的資料と公式ヘルプの一覧です。リンクは2026年10月17日に開いて内容を確認しました。

更新履歴
  • 2026年10月17日 本文を公開しました
  • 2026年10月20日 専門用語に注釈を追加しました
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※本ページは公的資料に基づく一般的な解説であり、個別の法的判断は専門家にご相談ください。