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婦人科のリスティング広告|キーワード設計と除外ワードの決め方

婦人科のリスティング広告|キーワード設計と除外ワードの決め方
最終更新 2026.10.24 ・ 公開 2026.10.10

このコラムは、マイセレが医療機関の集患を支援してきた実績から得た独自の知見をもとに、編集部が書いています(編集方針)。公的な統計や資料の数字は、出典を明記しています。

リスティング広告を始めてみたものの、クリックはあるのに予約が増えない。あるいは、広告会社から出てきた広告文に「地域で人気」と入っていて、医療広告のルールに触れないか不安になる。婦人科のリスティング広告は、キーワードの選び方と、広告文の書き方の両方で、他の業種にはない注意が必要です。

結論から言うと、婦人科のリスティング広告は、「広告文は広告可能事項の範囲にとどめる」「検索の言葉を3つの層に分ける」「除外キーワードで関係のない検索を外す」の3つを押さえれば、無駄な費用を抑えながら進められます。検索結果に表示される広告では、ホームページのように詳しい情報を載せる特例が使えないことが、厚生労働省の資料に明記されています。この記事は、その原文とGoogle広告の公式ヘルプを確認して整理しました。

30秒でわかる要約

リスティング広告の文面は広告可能事項の範囲にとどめ、検索の言葉を3つの層に分けて、除外キーワードで無駄なクリックを減らします。

  • 検索連動型広告では、限定解除が使えず、広告文は診療科名・診療時間・所在地などの範囲で書く
  • キーワードは「症状・悩み」「メニュー・目的」「地域+受診」の3層に分け、広告文とリンク先を合わせる
  • Google広告には、処方薬や避妊・不妊治療に関する独自のポリシーがあるため、出稿前に確認する
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※リスティング広告とは、検索した人の画面に出て、クリックされると費用がかかる広告です。

※除外キーワードとは、広告を出したくない検索語を指定する設定です。

婦人科のリスティング広告は医療広告のルールの中で使う

最初に確認したいのは、リスティング広告も医療広告の対象だという点です。広告の文面とリンク先のページでは、書ける内容が違います。ここを混同すると、気づかないうちに違反表現を出してしまいます。

検索に表示される広告は広告可能事項の範囲で書く

厚生労働省の医療広告等ガイドラインは、患者さんが自ら求めて入手する情報を載せたウェブサイトであれば、広告可能事項の限定を解除できるとしています。ただし、検索サイト上でスポンサーとして表示されるものや、費用を支払って意図的に上位に表示される状態にしたものは、この要件を満たさないと明記しています。

つまり、リスティング広告の文面には、限定解除は使えません。厚生労働省の事例解説書(第6版)にも、「リスティング広告における違反」の事例が載っており、リスティング広告自体が一律に禁止されているわけではなく、広告可能事項の範囲内であれば広告できるとされています。

リスティング広告の出稿手順と医療広告ガイドライン対応については、婦人科のリスティング広告の出稿方法も参考になります。

広告可能事項には、診療科名、病院または診療所の名称・電話番号・所在地、診療日・診療時間、予約による診療の実施の有無などがあります。婦人科では、「産婦人科」「産科」「婦人科」が診療科名として広告できます。

院内でよくある場面

たとえば、広告会社から「ピル外来、今だけ初診半額」という広告文の案が届いたとします。クリックされやすそうに見えますが、「ピル外来」という表記、費用の強調、期間限定の訴求は、いずれも医療広告の観点で問題になり得ます。公開を急ぐ前に、院内で確認する流れを決めておくと安心です。

広告から行き着くホームページでは詳しく書ける

Q&Aでは、バナー広告にリンクした医療機関のウェブサイトであっても、リンク先のサイトは患者さんが自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトになるため、限定解除の要件を満たせば、広告可能事項の限定を解除できるとされています。要件は、問い合わせ先の明示、そして自由診療の場合は治療内容、標準的な費用、期間・回数、主なリスクや副作用の記載です。

広告文は控えめに、詳しい説明はリンク先のページで丁寧に、という役割分担になります。医療広告の全体像は、婦人科の広告規制の記事をご覧ください。

Google広告のポリシーも確認する

医療広告のルールとは別に、Google広告にも、ヘルスケアに関するポリシーがあります。ヘルプによると、処方薬に関するサービスの広告を掲載するにはGoogleの認定が必要で、広告文やランディングページで処方薬に関する内容をどう扱えるかは、広告やサイトの内容などを総合して判断されます。

また、避妊や不妊治療などは、一部の地域では広告が許可されていません。確認したページの許可されない地域の一覧には日本は載っていませんでしたが、サービスの内容によって条件が付くことがあるため、出稿前に最新のポリシーで確認してください。妊娠や不妊の治療は、「デリケートな情報」にあたる健康のカテゴリとして、パーソナライズド広告に制限があるとも説明されています。ピルを扱う場合の注意は、ピル外来の集患にまとめました。

注意

ヘルスケアに関するポリシーに違反すると、広告が承認されない、アカウントに影響が出るといったことが起こり得ます。ポリシーは変更されることがあるため、出稿前と、メニューを追加するたびに、公式ヘルプで最新の内容を確認してください。

※ランディングページとは、広告などから最初に開く、予約など1つの目的に絞ったページです。

婦人科のリスティング広告のキーワード設計|検索の言葉を3つの層に分ける

キーワードは、患者さんが検索窓に入れる言葉です。婦人科では、症状から調べ始める人もいれば、診療メニューを指名して探す人もいます。検索の言葉を層に分けて考えると、広告文とリンク先を合わせやすくなります。

リスティング広告のキーワードを、症状・悩み、メニュー・目的、地域と受診の3つの層に分ける図

症状・悩みの言葉

「不正出血」「生理痛」「おりもの」のような、調べ始めの言葉です。検索する人はまだ受診先を決めておらず、情報を探している段階にいます。この層にそのまま広告を出しても、予約には結びつきにくい傾向があると考えられます(編集部の見立て)。広告ではなく、ホームページの症状別のページで受け止めるほうが合います。

メニュー・目的の言葉

「更年期」「ブライダルチェック」「ピル」など、診療メニューを探す言葉です。受診を考えている人が多い層ですが、「ピル」のような処方薬に関わる言葉は、Google広告のポリシーの対象になり得ます。「○○外来」という表記も、広告文には使えません。

広告文には診療科名などの広告可能な表現を使い、メニューの詳しい説明はリンク先のページで行います。更年期の情報設計は、更年期外来の集患の記事で扱っています。

地域と受診の言葉

「婦人科 地域名」「婦人科 予約」のように、地域や受診の行動を含む言葉です。予約に近い層で、広告の費用を使うなら、まずこの層からと考えられます(編集部の見立て)。リンク先は、予約ページや、初診の流れと予約方法がひと目で分かるページにしましょう。

層検索の意図広告文の方向リンク先
症状・悩み原因や対処を調べたい広告は控え、記事で受け止める症状別の解説ページ
メニュー・目的診療内容や費用を知りたい診療科名などの広告可能事項にとどめるメニューの詳細ページ(費用・リスクを記載)
地域+受診近くで予約したい診療科名・診療時間・所在地・予約の有無予約ページ・初診の流れ
※層の分け方と広告文の方向は、編集部が整理した例です。具体的な文面は、広告可能事項の範囲で確認してください。

自費メニューのリンク先ページは、無料のテンプレートも参考にしてください。資料・レポートを受け取る ›

婦人科のリスティング広告のマッチタイプと除外キーワードで無駄を減らす

キーワードを決めたら、どこまで広く拾うかを指定します。婦人科は、関係のない検索に広告が出ると、費用が無駄になるだけでなく、患者さんにも不親切です。ここでは、Google広告のヘルプで確認した仕組みを整理します。

3つのマッチタイプの違い

Google広告のヘルプでは、キーワードのマッチタイプを、広い方から順に3つ説明しています。最も広い部分一致は、キーワードに関連する検索に広告が表示されるもので、キーワードの語句を含まない検索も対象になります。次のフレーズ一致は、キーワードと同じ意味の検索に表示され、二重引用符で囲んで指定します。

最も狭い完全一致は、キーワードとまったく同じ意味または意図の検索のみに表示され、角かっこで囲みます。はじめは広く拾いすぎず、フレーズ一致や完全一致を中心にして、実際の検索語句を見ながら広げると、予算を無駄にしにくくなります。

※マッチタイプとは、登録した言葉とどこまで近い検索に広告を出すかの設定です。

除外キーワードで関係のない検索を外す

除外キーワードは、広告を表示させたくない検索語句を指定する機能です。ヘルプでは、関連性の低い検索からの表示を減らし、費用対効果の向上を狙えると説明されています。婦人科では、たとえば求人や転職に関する言葉、論文や学会に関する言葉などが、除外の候補になります。

これらは編集部の例で、自院のデータで確認して決めてください。なお、除外キーワードを増やしすぎると、広告が表示される機会が減るため、慎重に選ぶ必要があるともされています。

実践ポイント

院内で実践するなら、広告を出して1週間後に、実際に広告をクリックした検索語句を院長と事務長で一緒に眺めてみてください。患者さんの言葉が分かるだけでなく、除外キーワードの候補も見つかります。

婦人科のリスティング広告で広告文とリンク先を合わせて予約につなげる

キーワードを整えても、広告文とリンク先が噛み合っていなければ、予約にはつながりません。広告文で期待を持たせすぎず、リンク先で不安に答える流れを作ります。

広告文は事実だけを簡潔に

広告文は、診療科名、診療時間、所在地、予約による診療の実施の有無など、広告可能事項の中から選びます。「最新」「最高」「痛くない」「地域一番」といった表現や、「今だけ半額」のような費用の強調は避けてください。事例解説書の「リスティング広告における違反」では、「業界最安値」のような比較優良広告に当たる表現や、広告可能事項以外の内容を広告している例が、不適切な例として示されています。

予約までの導線をリンク先で用意する

広告をクリックした人が最初に見るページで、予約の方法が分からなければ、すぐに離れてしまいます。リンク先には、予約ボタンと電話番号を見やすく置き、初診の流れや費用の目安を同じページに載せます。ホームページ全体の導線の作り方は、婦人科の集客方法7選でも整理しています。

婦人科のリスティング広告は検索語句と予約の数字を毎週見て運用する

リスティング広告は、出して終わりではなく、運用で成果が変わります。婦人科クリニックの院内で続けやすい見方を紹介します。

週に1回検索された語句を確認する

管理画面で、実際に検索された語句を見られます。想定していなかった言葉でクリックされていないかを確認し、関係のない語句は除外キーワードに追加します。逆に、予約につながっている語句は、キーワードとして追加します。週に1回、15分程度でも続ければ、無駄なクリックは着実に減ります。

クリックではなく予約で評価する

クリック数が多くても、予約が増えなければ成果とは言えません。広告費、クリック数、予約ボタンのクリック数、予約数を、毎月同じ表に記録しましょう。数字の見方は、婦人科のホームページで見るべきKPIで解説しています。広告に頼らない地図検索の整え方は、婦人科のMEO対策の始め方をご覧ください。

今週やること
  • 出稿中の広告文を印刷し、最上級表現・費用の強調・「○○外来」が入っていないか確認する
  • リンク先のページに、予約の方法と問い合わせ先が見やすく載っているか確認する
  • 先月の広告費と、予約につながった件数を並べて書き出す
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婦人科のリスティング広告でよくある質問

婦人科のリスティング広告について、院長・事務長からよくいただく4つの質問にお答えします。

広告文に「ピル」と入れてもよいですか?

医薬品の商品名は、医療広告等ガイドラインで広告できません。「ピル」という言葉そのものの扱いは、医療広告の面とGoogle広告のポリシーの面の両方で確認が必要です。Google広告では、処方薬に関する用語や、避妊に関する広告に独自のポリシーがあります。出稿前に、最新のポリシーを確認し、判断に迷う場合は広告会社や管轄の保健所にご相談ください。

リスティング広告でも費用やリスクを詳しく載せられますか?

広告文では載せられません。検索連動型広告は限定解除の要件を満たさないため、広告可能事項の範囲で書く必要があります。費用やリスクの詳しい説明は、リンク先のホームページで、限定解除の要件を満たす形で載せます。

広告費はどのくらいかければよいですか?

公的な目安は、今回確認した資料には見当たりませんでした。月の予算は、1件の予約にかけられる費用を、自院の診療単価や再診の見込みから逆算して決めます。まずは小さな予算で始め、検索語句と予約の数字を見ながら調整するのが現実的です。新患1人にかけられる上限からの広告予算の決め方は婦人科リスティング広告の予算の決め方にまとめています。

完全一致だけにすれば安全ですか?

完全一致は最も狭い一致タイプで、表示される検索が限られるため、無駄なクリックは減りますが、拾える検索も少なくなります。ヘルプでも、完全一致はキーワードとまったく同じ意味または意図の検索のみに表示されると説明されています。実際の検索語句を見ながら、フレーズ一致なども組み合わせてください。

婦人科のリスティング広告のまとめ

リスティング広告は、短い文面で患者さんに届く分、ルールの影響も大きい施策です。広告文は広告可能事項の範囲にとどめ、キーワードは3つの層に分け、除外キーワードと検索語句の確認で無駄を減らす。この3つを守れば、費用と安全の両方を保てます。

この記事の要点
  • 検索連動型広告には限定解除が使えず、広告文は広告可能事項にとどめる
  • キーワードは症状・悩み、メニュー・目的、地域+受診の3層で考える
  • 除外キーワードと検索語句の確認を、毎週の習慣にする
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参考文献・出典

本記事で参照した公的資料と公式ヘルプの一覧です。リンクは2026年10月17日に開いて内容を確認しました。

更新履歴
  • 2026年10月17日 本文を公開しました
  • 2026年10月20日 専門用語に注釈を追加しました
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※本ページは公的資料に基づく一般的な解説であり、個別の法的判断は専門家にご相談ください。