婦人科のSNS事例|医師の発信から学ぶ集客の工夫と医療広告の注意点

このコラムは、マイセレが医療機関の集患を支援してきた実績から得た独自の知見をもとに、編集部が書いています(編集方針)。公的な統計や資料の数字は、出典を明記しています。
婦人科のSNSは、何を発信すれば患者さんに見つけてもらえるのか。院長や事務長なら、他院の発信を一度は見て回ったことがあるのではないでしょうか。他院のアカウントは、発信の形式・導線・言葉づかいを具体的に学べる材料になります。
この記事では、2026年10月23日にYouTubeとTikTokで「婦人科」と検索して表示された中から、集客(集患)の参考になる5つの発信を選び、何をどう発信しているか、良い点と留意点、真似するときのポイントを整理します。あわせて、医療広告ガイドライン上の注意点も解説します。
婦人科のSNS事例は、フォロワー数の多さよりも、患者さんの疑問に答える内容と、公式サイトへ進める導線の作り方を見て学ぶのが近道です。
- 確認した5つは、YouTubeが3つ、TikTokが2つで、いずれも医師や院の名前が分かる発信だった
- 共通していたのは、受診の流れや疑問への解説という「患者さんが知りたいこと」を中心にしている点だった
- 導線はプロフィール欄のリンクが中心で、院の公式サイトやLINEにつなげていた
婦人科のSNS事例を読む前の確認事項
事例は、検索して表示されたものの中から選んでいます。どのように選び、どこに気をつけて読むかを先にお伝えします。
2026年10月23日に確認した検索条件と選び方
YouTubeは検索窓に「婦人科」と入れた結果、TikTokは「婦人科」のユーザー検索の結果を、2026年10月23日に確認しました。表示される順番や数字は、閲覧する人や時期で変わります。そのため、フォロワー数や再生回数には、すべて確認日を添えています。
その中から、医師や院の名前が分かること、受診の流れや疑問への解説など患者さんの役に立つ内容であること、SNSが偏りすぎないことを基準に5つを選びました。患者さん個人が写る投稿や、個人情報が分かる投稿は取り上げていません。
ここで紹介するのは、他院の発信の特徴の整理です。各アカウントの内容や効果を評価・保証するものではありません。集客の成果は院ごとに異なるため、同じ結果になるとは限りません。
婦人科のSNS事例その1は院長が疑問に答えるYouTubeチャンネル
ハシイ産婦人科の院長が運営するとみられるYouTubeチャンネルです。検索結果の上位に出た中で、登録者数と動画本数が最も多い部類でした。
アカウントの概要と発信の形式

チャンネル名は「ホッとできる!産婦人科チャンネル」で、紹介文は「産婦人科医の橋井康二です!」から始まります。2026年10月23日時点で、チャンネル登録者数は6.36万人、動画は861本でした。プロフィール欄には、院のサイトとみられる「hashii-hp.jp」を含む3件のリンクが並んでいます。
動画は10〜17分ほどの解説が中心です。確認日時点で直近の2本は、23時間前の帝王切開の疑問への解説と、1日前の産後のパートナーとの関係についての解説で、ほぼ毎日に近い間隔で更新されていました。検索結果には、婦人科検診の実際の流れを紹介する動画が約46万回再生(確認日時点)で表示されています。タイトルや説明に院名を入れている動画が多く見られました。
集客の面での良い点と留意点
良い点は、患者さんが口に出しにくい疑問をタイトルにそのまま使い、受診前の不安に答えている点です。動画の中で院名が自然に伝わるため、見た人が「この先生に診てもらいたい」と思ったときに、公式サイトへ進みやすい作りになっています。
留意点は、毎日に近い更新は、院長の時間と撮影・編集の体制がなければ続かないことです。また、再生回数の多さが、そのまま予約の数につながっているかは外からは分かりません。
クリニックが真似するときのポイント
院内で実践するなら、最初から毎日ではなく、「初診で聞かれること」「内診の流れ」のように、受付でよく聞かれる質問を10本ほど書き出し、月に2本ずつ撮るところから始めます。詳しい始め方は婦人科のYouTube運用の記事で解説しています。
婦人科のSNS事例その2は話題の投稿に医師として答えるYouTube
クリニック院長が個人名で運営し、バナーに院のロゴを入れているYouTubeチャンネルです。
アカウントの概要と発信の形式

チャンネル名は「宋美玄 | 産婦人科医」で、紹介文には「丸の内の森レディースクリニック院長」の公式チャンネルと書かれています。2026年10月23日時点で、登録者数は7,970人、動画は159本でした。バナーは院のロゴで、リンクには院のサイトとみられる「moricli.jp」が含まれます。
動画は6分前後で、SNSで話題になった投稿を医師の立場から読み解く形式が目立ちます。確認日時点で直近の2本は2日前と3日前の投稿で、再生回数は約3.9万回と約1万回でした(確認日時点)。初めての産婦人科受診を紹介する動画は、約20.6万回の再生でした。
集客の面での良い点と留意点
良い点は、個人の専門家としての信頼と、院のロゴ・サイトへのリンクを同じ画面で見せていることです。登録者数に比べて再生回数が大きい動画もあり、話題性のあるテーマが、チャンネルの外にも届いている様子がうかがえます。
留意点は、話題の投稿を扱う形式は、他の人の投稿を取り上げるため、発言の受け取られ方に配慮が必要なことです。医師個人の意見であることが分かる言い方にし、診療の効果を保証するような言い切りは避けます。
クリニックが真似するときのポイント
院内で実践するなら、院長個人の名前と院名を、チャンネルの紹介文とバナーの両方に入れることから始めます。話題の投稿を扱うときは、特定の個人や患者さんが分かる内容を使わないルールを、先に決めておきましょう。
婦人科のSNS事例その3は診療の流れを見せるクリニック公式YouTube
複数の院を展開するクリニックが、診療メニューごとに受診の流れを動画にしているYouTubeチャンネルです。
アカウントの概要と発信の形式

紹介文には「女性の健康とライフスタイルを大切にする、スマートレディースクリニックです」と書かれています。2026年10月23日時点で、登録者数は7,050人、動画は8本でした。プロフィール欄の先頭にはLINEのリンクがあり、他にも6件のリンクが並びます。
動画は、アフターピルの処方の流れ、低用量ピルの目的別の処方の流れ、ブライダルチェックの診察から検査完了までの流れなど、診療メニューごとの「受診の流れ」を6〜9分でまとめた構成です。タイトルの末尾に「婦人科 横浜/川崎/新橋」と、診療科と地域名が入っています。
ブライダルチェックの動画は約9.5万回の再生でした(確認日時点)。投稿は約2年前のものが中心で、最近の更新はありません。
集客の面での良い点と留意点
良い点は、受診前に気になる「何をされるのか」「どのくらいかかるのか」を、動画で先に見せている点です。診療科と地域名をタイトルに入れているため、近くの婦人科を探す人に見つけてもらいやすくなります。プロフィールの先頭がLINEなので、動画を見たあとに相談や予約へ進みやすい導線です。
留意点は、動画本数が少なく、更新が止まっている点です。また、ピルやブライダルチェックは自由診療にあたる場合があり、費用や副作用などの情報を、動画や概要欄、リンク先のページに分かりやすく載せることが求められます。診察場面を再現する場合は、出演者が患者さん本人かスタッフかを明確にし、同意を得ておく必要があります。
クリニックが真似するときのポイント
院内で実践するなら、まず、受付で最も多い診療メニューを1つ選び、「来院から会計まで」の流れを、スタッフが出演する短い動画にします。概要欄には、診療の費用と注意点が載っているページへのリンクを入れましょう。
婦人科のSNS事例その4はプロフィールで他のSNSに案内するTikTok
産婦人科医が個人で発信し、TikTokのフォロワーをYouTubeなど他のSNSへ案内しているアカウントです。
アカウントの概要と導線

アカウント名は「高橋怜奈【産婦人科YouTube】」で、紹介文は「YouTubeとインスタも見てね!」「産婦人科医」から始まります。2026年10月23日時点で、フォロワーは116.1K(約11.6万人)、「いいね」の合計は2Mでした。
このアカウントで分かるのは、アカウント名と紹介文の両方で、YouTubeとInstagramへの案内をしていることです。投稿の形式や頻度は、ここでは扱いません。同じ医師は、YouTubeの検索結果にも内診の前の準備を伝える動画などで表示されました。
集客の面での良い点と留意点
良い点は、アカウント名に「産婦人科YouTube」と入れ、どのSNSで何が見られるかが一目で分かる点です。TikTokで知った人が、長い動画のYouTubeへ進める導線になっています。
留意点は、個人の医師の発信であり、特定の医院の集客に直接つなげる形ではない点です。院の公式サイトへの導線を作る場合は、医療広告ガイドライン上の扱いも確認が必要になります。
クリニックが真似するときのポイント
院内で実践するなら、SNSごとの役割を決め、短い動画のSNSでは入口、YouTubeでは詳しい解説と考えて、プロフィールに「詳しくはこちら」と案内を入れます。InstagramやYouTubeとの使い分けは婦人科のマーケティングチャネルの記事が参考になります。
婦人科のSNS事例その5は医師紹介ページへつなげるTikTok
所属クリニック名を紹介文に入れ、院の医師紹介ページへリンクしているTikTokのアカウントです。婦人科形成は自由診療の領域のため、医療広告ガイドラインの注意点も合わせて見ます。
アカウントの概要と導線

アカウント名は「婦人科形成 Dr.小山美穂」で、紹介文には「Days Beauty Clinic 新宿院」と、「縫合の美しさにこだわる婦人科形成」、「他院修正 全国から指名多数」と書かれています。2026年10月23日時点で、フォロワーは16K(約1.6万人)、「いいね」の合計は262.4Kでした。
このアカウントで分かるのは、リンク先がクリニックのトップではなく、医師個人の紹介ページになっていることです。投稿の中身は、ここでは扱いません。見た人が「この先生について知りたい」と思ったときに、すぐ次の情報へ進める作りです。
集客の面での良い点と留意点
良い点は、所属クリニック名とリンク先が分かりやすく、見た人が次に何を見ればよいか迷いにくい点です。医師個人を軸にした発信は、患者さんが先生を選ぶ場面で役立ちます。
留意点は、紹介文の表現です。「全国から指名多数」のように他院との比較や多さを示す言葉は、客観的な裏づけがなければ、医療広告ガイドライン上の問題になるおそれがあります。自由診療は、費用やリスク、副作用などを分かりやすく示すことも求められます。
クリニックが真似するときのポイント
院内で実践するなら、プロフィールのリンク先は、院のトップではなく、見た人が知りたい内容に近いページにします。紹介文の表現は、公開前に医療広告ガイドラインの観点で見直しましょう。
婦人科のSNS事例を比べて分かった共通点
5つの発信を並べると、SNSの種類が違っても、よく似た工夫が見えてきます。表にまとめて整理します。
| 事例 | SNS | 発信の形式 | 導線 |
|---|---|---|---|
| その1 | YouTube | 10〜17分の疑問への解説動画 | プロフィール欄の院サイトのリンク |
| その2 | YouTube | 話題の投稿に医師として答える動画 | 院のロゴのバナーと公式サイトのリンク |
| その3 | YouTube | 診療メニューごとの受診の流れの動画 | プロフィール先頭のLINEのリンク |
| その4 | TikTok | 紹介文で他のSNSへ案内 | YouTubeとInstagramへの案内 |
| その5 | TikTok | 紹介文に所属クリニック名 | 医師の紹介ページのリンク |
患者さんの疑問を中心にしている
YouTubeの3つは、受診の流れ、検診の内容、産後の悩みなど、患者さんが知りたいことが動画の中心でした。宣伝よりも、疑問への答えを先に出すことで、見てもらいやすくなっています。
プロフィール欄が公式サイトやLINEへの入口になっている
どのアカウントも、プロフィール欄に院や医師の紹介先のリンクを置いていました。SNSの投稿そのものより、プロフィール欄が、予約や相談へ進む入口になっています。
婦人科のSNS事例を自院で取り入れる順番
事例を読んだあとは、自院の体制で続けられる形を選びます。次の3つの順で進めると、無理がありません。
SNSを1つに絞って役割を決める
最初から全部のSNSを動かさず、1つに絞りましょう。受診前の不安に答えたいならYouTube、近隣の患者さんに存在を知ってもらいたいならInstagramなど、目的に合うものを選びます。広告を使う場合は婦人科のSNS広告の記事も参考になります。
プロフィール欄のリンク先を決める
次に、プロフィール欄のリンク先を決めます。診療メニューごとのページや、予約ページなど、見た人が次に知りたい内容に近いページが適しています。
院内で実践するなら、まず、受付でよく聞かれる質問を10個書き出し、その中から1つを選んで、答えを3分の動画にします。プロフィールには、その質問に関係する診療ページのリンクを入れましょう。
続けられる頻度と担当を決める
最後に、頻度と担当を決めます。事例1のように毎日に近い更新は、体制がなければ続きません。月に2本でも、止めずに続けるほうが、見てもらえる状態を保てます。
婦人科のSNS事例を真似するときの医療広告ガイドライン上の注意点
SNSの投稿でも、患者さんの受診を誘う意図があり、医療機関が特定できる内容は、医療広告ガイドラインの対象になる場合があります。真似する前に確認したい点をまとめます。
体験談、治療前後の写真、他院と比べた表現、効果を保証する表現は、載せられない内容です。自由診療は、費用、主なリスクや副作用などを分かりやすく示す必要があります。判断に迷う表現は、公開前に厚生労働省の資料や管轄の保健所で確認してください。
たとえば、事例5のように「指名多数」といった多さや人気を示す言葉、事例3のようにピルなど自由診療の動画では、費用や注意点の書き方が問われます。詳しい考え方は、婦人科の広告規制の記事で解説しています。
出演者の同意も欠かせません。患者さん本人や、個人が分かる情報は、投稿に使わないようにしましょう。
婦人科のSNS事例でよくある質問
婦人科クリニックの院長・事務長が、SNSの事例を読むときに迷いやすい4つの疑問にお答えします。
フォロワー数が少ないとSNSの効果はありませんか?
フォロワー数だけでは、効果は判断できません。今回の事例でも、登録者数に比べて再生回数が大きい動画がありました。数よりも、見た人が次に進む導線があるかを確認しましょう。
院長が顔を出さないとSNSはできませんか?
顔を出さなくても発信はできます。院内の設備や受診の流れをスタッフの声や図で紹介する方法もあります。顔を出す場合は、本人の同意を取りましょう。
患者さんの口コミや体験談を投稿してもよいですか?
医療機関が患者さんの体験談を広告として載せることは、医療広告ガイドライン上できません。患者さんが自分で投稿したものを院が転載する場合も、広告とみなされるおそれがあります。
どのSNSから始めるのがよいですか?
目的で選びます。受診前の疑問に答えたいならYouTube、地域で存在を知ってもらいたいならInstagramなどが目安です。婦人科のInstagram運用の記事も参考にしてください。
婦人科のSNS事例のまとめ
婦人科のSNS事例は、フォロワー数よりも、患者さんの疑問に答える内容と、公式サイトへ進める導線を見ると、自院で真似しやすくなります。
- 受診の流れや疑問への解説を中心にする
- プロフィール欄のリンク先を先に決める
- 体験談や比較の表現は、医療広告ガイドラインに合わせて避ける
自院の集客の全体像は婦人科の集客方法の記事でも解説しています。

SEO対策チェックリスト
自院のホームページが「地域名+婦人科」「症状+婦人科」で見つけてもらえる状態かを点検する、婦人科クリニック向けのチェックリストです。
無料でダウンロード参考文献・出典
本記事で参照した公式資料と各アカウントの一覧です。リンクは2026年10月23日に開いて確認しました。フォロワー数や再生回数は変動します。
- YouTube「ホッとできる!産婦人科チャンネル」(確認日 2026年10月23日)
- YouTube「宋美玄 | 産婦人科医」(確認日 2026年10月23日)
- YouTube「ルナレディースクリニック」(確認日 2026年10月23日)
- TikTok「高橋怜奈【産婦人科YouTube】」(確認日 2026年10月23日)
- TikTok「婦人科形成 Dr.小山美穂」(確認日 2026年10月23日)
- 厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」
- 厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」
- 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」
更新履歴
- 2026年10月23日 本文を作成しました
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※本ページは公的資料に基づく一般的な解説であり、個別の法的判断は専門家にご相談ください。


5つの共通点は、投稿を増やすことよりも、見た人が次に進む先を1つ決めていることです。自院でも、投稿の前に、プロフィールのリンク先を先に決めておくと、迷いにくくなります。